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[不動産屋の本棚]マジンガーZインターバルピース(講談社)

テーマ:不動産の本棚


「どこが不動産漫画なんだ」というお叱りの声が聞こえてきそうですが、そう断じてしまうのは早計です。

 ロボットアニメの主人公がまるまる1話分使って物件探しをするなんて話は、わたしはついぞ聞いたことがありません。

 マジンガーZといえば昭和40年代後半に大流行したロボットアニメ。「鉄(くろがね)の城」とも評される白地に黒と赤を基調とする武骨なカラーリングや、三白眼に西洋甲冑のような表情の読めない口元など、操縦席が乗っ取られれば途端に正義の味方が悪魔の使者に変わってしまう等といった設定は、当時、ウルトラマンや仮面ライダーとは違った魅力で、お茶の間の子ども達をTVに釘付けにしました。その後もこの作品は根強い人気を保ち続け、今日に至るまで、たびたびリメイクや新設定でのリバイバルがなされています。

 今回ご紹介するのは、マジンガーZの兄弟機であるグレートマジンガーに乗る主人公・剣鉄也と、彼とコンビを組むヒロイン・炎ジュンが、自分たちのために新居を探すというお話しです。

 そもそも子ども向けアニメの主人公であるお兄さん・お姉さんが結婚するというストーリーにも時代の流れを感じますが、そのまま結婚式の話しではなく、住まい探しの話しへ展開していくというところに、質実剛健で鳴らすロボットアニメの主人公らしさを感じます。

≪32階・4LDKなら物件価格7,000万円以上は確実?≫


 不動産屋に連れられ、初めて鉄也とジュンが訪れたのはタワーマンション32階にある4LDK+Sのお部屋。すっかり乙女モードになったジュンのはしゃぎっぷりを横目に、鉄也は無粋なことを言い放ちます。


「こんな(壁の)厚みじゃスナイパーには無いにも等しい」


 その後も、カウンターキッチンのある物件は「急襲された時の脱出経路がない」とはねのけられ、やれ「TNTで一発だ」だの、やれ「ヘリポートが無い!」だの、ジュンが抱いていた華やかな新居イメージは次々に壊されていきます。

(不動産屋の観点からすると、二人の懐事情も気になるところです。作中に登場する物件の仕様からすると、7,000万円は下らないタワーマンションばかりのようですので、賃貸で借りるとしても毎月の家賃は20万円を上回る概算です。
 一般的に、年収に対する家賃の適正値は25%前後といわれていますので、逆算すると鉄也とジュンの二人は世帯年収が優に1,000万円を超えるパワーカップルだといえそうです。)

 さて、数々の難敵を倒してきた前代未聞のこのパワーカップル(名実ともに)は、新居探しという人生の難問を無事攻略することができるのでしょうか?

 最後の最後、鉄也は、スペック重視で物件を決めるのでなく住まいが本来持つもう一つの価値に気付き、また、それを伝えられたジュンは涙します。
 二人に散々振り回された案内役の不動産会社の担当者は可哀想でしたが、現実世界で働く不動産屋としては「ああ、最後の最後でよい物件の選び方をされたな」と胸温まるエピソードだったと思います。


取材・文/TN(HN)
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