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文京区根津に優る教育環境はそうないかもしれない(下)

テーマ:コラムニュース

■博物館で「本物」に出会う。
「図書館」「美術館」「博物館」の3つのうちで、皆さんにとって一番身近なもの、ないし一番縁遠いところはどこでしょうか?

 恐らく、学校の図書館(室)がもっとも身近で、その後、美術館あたりになるとデートで行ったことのある方がチラホラ、これがさらに博物館となると、そもそも行った経験をお持ちの方すらぐっと少なくなるのではないでしょうか?
 日本にある博物館の数は、約3,000館とも約6,000館とも言われますが、収蔵されているコレクション品のテーマが、館のコンセプトごとにすべて異なることなどから、行ってみないと面白いかどうかわからない博物館も非常に多いのが事実。わたしも、特にお目当ての展示物もないまま家族で来館され、退屈そうにしているお子さんの姿を何度か目にしたことがあります。

 しかしながら一方で、子供たちは時に、自分が興味を示したものに対し驚くべき集中力を発揮します。そのなかでも図鑑は、恐竜・星(星座)・植物・動物・昆虫・魚・鳥・水の生物・乗り物など、子供たちが、自発的に選んだテーマに応じた基本的かつ網羅的な知識を会得できる非常に有用なツールです。そして、”子供たちが図鑑から得た知識に実体を与える”という観点から考えた場合、「博物館=実物大の図鑑」だと捉え直すと、俄然、親御さんが博物館探しにかける意欲や、また、実際に現地を訪れた際のお子さんたちの興味関心ぶりも大きく変わってくることと思います。

 また実際、興味深いことにこうした「親子で博物館等に行く」という行為が、その後のお子さんの学力伸長に大きく関係しているとの調査報告もあり、本来人間の原始的な学習工程は”体験学習”が主であったことも考え合わせると、どうやら博物館等の見学を通じ、図鑑という仮想現実の知識が、実際の五感や感情を伴った学習体験へと拡張されることで現実世界の社会で役に立つものへ昇華されていってると考えた方がよさそうです。

 上野で博物館といえば、「トーハク」の名で親しまれる東京国立博物館と、道路を挟んでその斜向かいにある国立科学博物館の二つがあります。数ある国宝を収蔵するトーハクも十分魅力的な施設ではあるのですが(中学校以上で習う日本史を代表する美術品・文化財が多数収蔵!)、まだまだ自由な発想をする年頃の子供たちを連れて行くなら、断然、国立科学博物館です。

≪国立科学博物館 入口≫

≪シロナガスクジラの実物大模型≫

≪ラムダロケットランチャー(地球館 裏手)≫

≪フタバスズキリュウの全身骨格標本≫

◇ 住  所:東京都台東区上野公園7‐20
◇ 電  話:03‐5777‐8600
◇ 営業時間:通常…9:00~17:00(最終入館16:30)、金曜日・土曜日…9:00~20:00(最終入館19:30)
◇ 休 館 日:月曜日、年末年始(※事前にご確認ください。)
◇ 入 館 料:大人・620円、高校生以下・無料(※特別展は別途ご確認ください。)


■美術館で「意志力」に共鳴する
 皆さんは上野公園に集まった9つの文化施設が連携して取り組む「Museum Start あいうえの」というプログラムをご存知でしょうか?



 東京都美術館と東京藝術大学の連携により2013年からはじまったこのプログラム。子供たちの美術館デビューを促すため、実に多岐に渡る参加プログラムが用意されています。

 以前、「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」というツィート注目されたことがありましたが、社会学の分野で「家庭(第一の場所)や学校・職場(第二の場所)以外の、誰かと交流をもつことができるくつろげる場所」のことは特に「Third place(第三の場所)」と呼ばれます。
 図書館だけでなく、高い非日常性を持つ博物館・美術館は、パブリックな空間であるに関わらず日常のしがらみから解放してくれる稀有のスペースの一つであり、子供たちがそうした空間に飛び込める機会を増やすため、この「Museum Start あいうえの」という取組みは始まったといいます。(※9)

 先に、ビジネスパーソンの間でも現在、美術・芸術を学び直そうというブームが起きていると申し上げましたが、その効用の一つとして「新しいコミュニケーション回路が生まれる」ことが指摘されています。(※10)
 この「新しいコミュニケーション回路」ですが、美術の名品が生まれる根源的な背景、作品は作家の「誰かに伝えたい」という主体的な思いが幾層にも積み重なって出来上がるという背景を考えれば、当然その鑑賞者には、作品を介しそうした作家の意志力を受け取り、彼らのメッセージを解釈するという特殊なコミュニケーション能力を発揮することが求められます。

 これまで世界の物質的な豊かさを牽引してきた先進諸国が急激に”成熟社会”へと変容していくなかで、今後、大人・子供問わず必要な「新世界を生きるための知恵」というのは、存外こうした「第三の場所」で得られるのかもしれません。

◇ 住  所:東京都台東区上野公園8‐36
◇ 電  話:03‐3823‐6921
◇ 営業時間:通常…9:30~17:30(最終入館17:00)、特別展開催中の金曜日…9:30~20:00
◇ 休 館 日:第1・3月曜日、年末年始(※事前にご確認ください。)
◇ 入 館 料:入館は無料。別途かかる観覧料は展覧会毎にご確認ください。


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※10 2013年12月11・21日合併号、新美術新聞『アートが促す「参加」と「包摂」』

取材・文/TN(HN)
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