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現地取材≫2019年亥年の縁起モノは泉岳寺にあり!?

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 2019年の干支は亥年。猪突猛進という四字熟語でもお馴染みの、パワフルで直情なイメージのある動物です。

 日本の民俗風習では、その年に幸いをもたらす十二支の神様のことを歳神(としがみ)様と呼び慣わし、家の玄関に正月飾りを飾るのも、年始にこうした来訪神としての歳神様を迎え入れることが目的でした。

2017年度の来訪神ネタはこちらから。


 さてそんな亥(いのしし)に所縁の深い神様が、ここ港区高輪にもいらっしゃいます。
 皆さんは摩利支天という神様の名前を耳にされたことがあるでしょうか?

 摩利支天は「天部」という仏教でいうところの天界に住む神様なのですが、なんとこの神様の移動手段がイノシシなのです。

 摩利支天のルーツを辿ると、インドのマリーチという神様にまで遡ります。
 このマリーチという神様は、千手観音像や阿修羅像のように多面多臂の姿で描かれることがあります。その際、多面のうち一つの顔が猪面として描かれることがあり、日本でも鎌倉にある建長寺塔頭・禅居院にある摩利支天像などは、やはり猪面を持つ姿で描かれています。(※インドにおけるイノシシは古くから狩猟文化の対象として身近な存在であり、ヴァラーハという神様にいたっては猪そのもの、ないし「猪頭人身」の姿として描かれます。)

港区の「人頭獣身」の狛犬像はこちらから。


≪インドの猪形の神様・ヴァラーハ(wikipediaより)≫

 マリーチも摩利支天も、日の光や陽炎といった現象が神格化されたものといわれ、その「捉えどころなく傷の付かない」様が、日本では中世以降、武士の間で摩利支天信仰といわれる信仰を集めることになったといわれています。


■ 大石内蔵助も摩利支天の信者だった!?

 こうした摩利支天信仰ですが、古くは楠木正成や、毛利元就・山本勘助といった戦国武将にも信仰されており、近世に下っては忠臣蔵でおなじみの大石内蔵助が自身の守り本尊として摩利支天を敬っていたと伝えられています。

泉岳寺にある大石内蔵助像≫

 また、この摩利支天ですが、「摩利支天経」という経文のなかで「造像の際には、二寸以下(一寸=約3cm)で作り、肌身離さず持ち歩き、また、他人に持っていることを知られてはならない」と記されているそうで、事実、楠木正成や大石内蔵助の例では、自身の髷や兜のなかに摩利支天の小像を忍ばせて必勝を祈願していたといわれています。

≪内蔵助由来の摩利支天像(秘仏)が納められる泉岳寺本堂≫


 その大石内蔵助の摩利支天像、実は、内蔵助の墓所である泉岳寺において秘仏としてしまわれいます。いまでも毎年4月開催の義士祭の際、年に数日だけその姿を拝観することができます。(泉岳寺で分けていただけるお守りの類も、摩利支天絡みのものがたくさんあります。これからの季節、受験生の皆さんにおススメなのは、なかでも必勝祈願の「勝守」でしょうか?)

≪泉岳寺の勝守。勝負運が向いてくるかも?!≫


 期せずしてイノシシを介してつながった、2019年の干支と港区・泉岳寺の関係。さらに、2020年には泉岳寺近傍に、なにかと話題の高輪ゲートウェイ駅も開業予定です。品川再開発で大きく街が変貌していくなかで、落ち着いて泉岳寺へ初詣に行けるのも、意外にここ数年がラストチャンスなのかも知れません。


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取材・文/TN(HN)
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